XMのゼロ口座｜特徴やKIWAMI極み口座との違い・メリットとデメリットも解説

XM(XMTrading)のゼロ口座は、スプレッドを極限まで抑えたプロ仕様の口座タイプです。

取引コストを最小限にしたいトレーダーや、スキャルピング・デイトレードを中心に行う方から高い支持を集めています。

KIWAMI極口座と比べるとスプレッドや手数料体系、ボーナスの有無などといった細かな違いがあるため、自分の取引スタイルに合った選択をするためにも特徴を理解しておくことが大切です。

本記事では、XMのゼロ口座の特徴やKIWAMI極口座との違い、メリット・デメリットを詳しく紹介します。

XMのゼロ口座の基本情報と特徴

XMのゼロ口座は、スプレッドの狭さが最大の特徴の口座タイプです。

主要通貨ペアでは平均スプレッドが約0.1pipsという業界トップレベルの狭さを実現し、最小では0.0pipsという「ゼロスプレッド」で取引可能です。

まずはゼロ口座の基本情報をまとめました。

項目	内容
最大レバレッジ	500倍
1ロットの通貨量	100,000通貨
最小取引サイズ	0.01ロット（1,000通貨）
最大取引サイズ	50ロット（1回あたり）／合計10,000ロットまで保有可能
スプレッド	最小0.0pips～（平均実質1.1pips／USD/JPY）
取引手数料	あり（1ロットあたり片道5ドル／往復10ドル）
取扱銘柄数	約700種類（FX、株価指数、貴金属、エネルギーなど／仮想通貨CFDは対象外）
ボーナス適用	口座開設ボーナスのみ（入金ボーナス・ロイヤルティ対象外）
対応プラットフォーム	MT4／MT5
ゼロカットシステム	対応（追証なし）
対象トレーダー層	中級者～上級者（スプレッド重視・短期売買志向）
特徴まとめ	スプレッドの狭さを最優先した低コスト口座。手数料を含めても総取引コストが安く、スキャルピングやデイトレードに適している。

XMのゼロ口座は、取引コストを最小限に抑えたいトレーダー向けの口座タイプです。

スプレッドは最小0.0pips～と非常に狭く、主要通貨ペアでも平均実質1.1pips程度と高いコストパフォーマンスを実現しています。

取引ごとに片道5ドル（往復10ドル）の手数料が発生しますが、それを含めても総コストは低水準です。

最大レバレッジは500倍で、短期売買やスキャルピングに適しています。

低コストを重視する中上級者に人気の高い実践型口座です。

XMのゼロ口座とKIWAMI極み口座との違い

XMでは2022年10月に「KIWAMI極口座」が登場し、ゼロ口座と並ぶ低スプレッド口座として提供されています。

ゼロ口座とKIWAMI極口座はいずれもスプレッドの狭さを追求した口座ですが、その手数料体系やスワップの扱いなどに大きな違いがあります。

以下に、XMのゼロ口座とKIWAMI極み口座との違いを表にまとめました。

比較項目	ゼロ口座	KIWAMI極口座
スプレッド	最小0.0pips～（平均0.1〜0.2pips）｜主要通貨で極狭水準	最小0.6pips～（平均約0.7pips）｜やや広めだが安定
取引手数料	あり（1ロットあたり片道5ドル／往復10ドル）	無料（手数料なし）
実質総コスト（平均）	約1.1pips（スプレッド＋手数料換算）	約0.7pips（スプレッドのみ）※XM最安コスト
最大レバレッジ	500倍	1,000倍
スワップポイント	通常どおり発生（プラス・マイナスあり）	主要通貨・貴金属でスワップフリー（無利息）※一部例外あり
ボーナス適用	口座開設ボーナスのみ（入金・ロイヤルティ対象外）	口座開設ボーナスのみ（入金・ロイヤルティ対象外）
取扱銘柄	約700種類（仮想通貨CFDは非対応）	約1,000種類（仮想通貨CFDも取引可能）
対象トレーダー層	コストと透明性を重視する中上級者向け（ECN志向）	手数料無料・高レバ・スキャルピング重視の上級者向け
特徴まとめ	極狭スプレッドとECN方式が特徴。短期取引や指標トレード向き。	手数料なしでXM最安コストを実現。スワップフリーも魅力の高効率口座。

XMのゼロ口座とKIWAMI極口座は、どちらも低コスト取引を重視した上級者向けの口座ですが、特徴には明確な違いがあります。

ゼロ口座は最小0.0pips～という極狭スプレッドが魅力で、ECN方式による高い透明性を求めるトレーダーに向いています。

一方、KIWAMI極口座は取引手数料が一切かからず、実質コストではXM全口座の中で最も安く、さらにスワップフリーにも対応しています。

XMのゼロ口座のスプレッド一覧表

XMゼロ口座の魅力は何と言っても圧倒的なスプレッドの狭さです。

以下の表で、代表的な通貨ペアにおけるゼロ口座の平均スプレッドを、スタンダード口座やKIWAMI極口座と比較しました。

通貨ペア（平均スプレッド）	スタンダード／マイクロ口座	ゼロ口座（手数料込）	KIWAMI極口座
USD/JPY（ドル円）	約1.6pips	約1.1pips	約0.7pips
EUR/USD（ユーロドル）	約1.6pips	約1.1pips	約0.7pips
GBP/USD（ポンドドル）	約2.1pips	約1.2pips	約0.7pips
EUR/JPY（ユーロ円）	約2.3pips	約1.4pips	約1.2pips
GBP/JPY（ポンド円）	約3.6pips	約2.2pips	約1.4pips

XMの主要通貨ペア別スプレッドを比較すると、ゼロ口座は総コストを抑えつつ高い約定力を実現していることが分かります。

ドル円やユーロドルでは平均1.1pips（手数料込み）と、スタンダード口座の約1.6pipsよりも明らかに低水準です。

変動の大きい通貨でも安定したスプレッドを維持し、短期売買やスキャルピングに適しています。

スプレッド重視でコストを最小化したいトレーダーにおすすめの口座です。

XMのゼロ口座のメリット

XMのゼロ口座には、多くのメリットがあります。

以下では、ゼロ口座を利用するメリットを紹介し、「ゼロ口座を使うべき理由」を整理しました。

業界最狭水準のスプレッド

XMのゼロ口座は、業界でも屈指の狭いスプレッドを誇ります。

主要通貨ペアでは平均0.1～0.2pips前後と、ほぼインターバンクレートに近い水準で取引でき、スタンダード口座と比べても約1/5〜1/10のコストに抑えられます。

スプレッドが極めて狭いため、エントリー直後の含み損がほとんど発生せず、細かく利益を積み上げるスキャルピングにも最適です。

短期売買を中心に効率良く利益を狙いたいトレーダーには理想的な環境です。

少額から取引できる

XMのゼロ口座は、わずか5ドルから取引を始められる点が大きな特徴です。

低スプレッドを実現したプロ仕様の環境でありながら、初回入金額のハードルが非常に低く設定されています。

他社のスプレッド特化型口座では、最低入金が数万円〜数十万円に及ぶこともありますが、XMでは初心者でも気軽にスタート可能です。

小さな資金でもプロ同等の環境で取引を体験できるのは、ゼロ口座ならではの大きなメリットです。

口座開設ボーナスがもらえる

XMのゼロ口座を開設すると、初回限定で15,000円分の口座開設ボーナスが付与されます。

自分の資金を使わずにリアルトレードを体験できるため、リスクを負わずに超低スプレッド環境を試せる点が魅力です。

入金ボーナスやロイヤルティ特典は対象外ですが、ゼロ口座でも「まったくボーナスがない」わけではありません。

初めてXMを利用する人にとって、安心してスタートできる貴重な特典といえるでしょう。

高い透明性と約定力

XMのゼロ口座は、スプレッドを極限まで削ったうえで高い透明性と約定力を備えています。

スプレッドに上乗せがないため、実際の市場レートに近い価格で取引でき、コスト構造が非常に明確です。

さらに全口座共通でNDD（ノーディーリングデスク）方式を採用しており、リクオートや約定拒否の心配もありません。

XMの約定率は99.98%と高水準で、スキャルピングやデイトレードなどスピードが求められる取引でも安定して注文が通ります。

取引手法に制限がない

XMのゼロ口座では、すべての取引手法を自由に使える柔軟さが魅力です。

自動売買（EA）、スキャルピング、両建て、さらには短期トレードから長期保有まで、制限なく実践できます。

他社の低スプレッド口座ではEAが禁止されるケースもありますが、XMではそのような制約が一切ありません。

自分の戦略をそのまま再現できる環境が整っているため、裁量派・自動売買派のどちらにも適したバランスの取れた口座といえます。

ゼロカットとロスカット20%で安全

XMのゼロ口座は、追証なしのゼロカットシステムを採用しており、急激な相場変動で口座残高がマイナスになっても自動的にゼロへリセットされます。

預けた資金以上の損失を負うことがないため、ハイレバレッジ取引でも安心して運用できます。

さらに、ロスカット水準は全口座共通で証拠金維持率20%に設定されており、国内FX業者よりもはるかに余裕のある条件です。

少ない証拠金でもポジションを維持しやすく、急な価格変動にも冷静に対応できます。

XMのゼロ口座のデメリット

XMゼロ口座には注意すべきいくつかのデメリットも存在します。

以下では、他の口座タイプと比べた際に劣る点や、利用時に不便を感じる可能性のある点をまとめます。

入金ボーナスやポイントがもらえない

XMのゼロ口座では、入金ボーナスやロイヤルティポイントなどの特典が一切付与されません。

口座開設時の初回ボーナスを除き、100%入金ボーナスや20%ボーナス、取引量に応じたロイヤルティポイント、また友人紹介プログラムも対象外です。

特典を使って取引コストを実質的に下げたい場合は、スタンダード口座またはマイクロ口座の方が適しています。

ゼロ口座は、ボーナスよりも低スプレッドを重視するトレーダー向けの環境です。

往復10ドルの取引手数料がかかる

XMのゼロ口座では、取引のたびに往復10ドル（1ロットあたり）の手数料が発生します。

この点は、スプレッド以外のコストが不要なスタンダード口座やKIWAMI極口座との大きな違いです。

また、MT4ではエントリー時にまとめて手数料が引かれるため、残高が急に減ったように見える点も初心者にはややわかりにくい部分です。

一定以上の取引量を前提にした中上級者であれば、低スプレッドのメリットを活かせるでしょう。

最大レバレッジが他口座より低い

XMのゼロ口座は最大レバレッジが500倍に制限されており、スタンダード口座やKIWAMI極口座の1,000倍と比べると半分の水準です。

レバレッジが低い分、少額で大きな利益を狙うような積極的なトレードには不向きです。

特に短期でロットを積み増す戦略では、証拠金維持率が下がりやすくなります。

資金効率を重視するトレーダーにとっては物足りなさを感じやすく、高レバレッジで柔軟に取引したい場合は他の口座を検討する方が現実的です。

仮想通貨CFDと一部銘柄の取引ができない

XMのゼロ口座では、仮想通貨CFDをはじめ一部の銘柄が取引対象外です。

ビットコインなどの暗号資産系はすべて非対応で、その他にもプラチナやパラジウムなどの貴金属、一部の農産物、原油・天然ガスなどのエネルギー銘柄も扱えません。

実際にMT4やMT5上でも、これらの銘柄はグレーアウト表示になり注文ができません。

多様なアセットを取引したい場合は、スタンダード口座やKIWAMI極口座を併用するのが現実的です。

MT5では最小ロットが大きい

XMのゼロ口座では、利用するプラットフォームによって最小ロット数が異なります。

MT4では0.01ロット（1,000通貨）から取引できますが、MT5では最小0.1ロット（10,000通貨）に固定されています。

そのため、MT5でゼロ口座を使うと小さいロットでの発注ができず、少額取引をしたいトレーダーには不向きです。

MT5は高機能で便利な面もありますが、ゼロ口座で細かいロット調整をしたい場合はMT4の方が柔軟に対応できます。

XMのゼロ口座の開設方法

XMのゼロ口座を開設するためには、まず最初に新規口座開設の登録を済ませる必要があります。

以下にXMのゼロ口座を開設する流れを説明します。

XMの公式サイトにアクセスする

ゼロ口座を開設するには、まずXMの公式サイトにアクセスします。

サイトを開くと登録フォームが表示されるため、居住国、ブランド、メールアドレス、パスワードを入力します。

入力内容を確認したら「次へ進む」をクリックして仮登録を完了させます。

メールアドレスを認証する

XMから届いたメールを開き、「Eメールを確認する」のボタンをクリックします。

この操作を行うことでメール認証が完了し、自動的にログイン済みの状態で会員ページが表示されます。

本人確認を完了する

本人確認は、口座の有効化と安全な取引環境を守るために必須のステップです。

会員ページ上部の「今すぐ認証」をクリックし、指示に従って個人情報を入力します。

続いて、身分証明書（運転免許証やパスポートなど）と住所確認書類（公共料金の明細や銀行取引明細など）をアップロードしてください。

追加口座から「ゼロ口座」を選択する

本人確認が完了したら、会員ページのメニューから「追加口座開設」をクリックします。

口座タイプ一覧の中から「ゼロ口座」を選び、希望するレバレッジと口座通貨（例：JPY）を設定します。

承認されると、ログイン情報がメールで届きます。

これでゼロ口座の開設が完了し、業界最狭水準のスプレッドと安定した約定環境で取引を始められます。

XMのゼロ口座を利用する際の注意点

XMゼロ口座を実際に運用するにあたって、いくつか注意しておきたいポイントがあります。

低スプレッド口座ならではの意外と見落としがちな点も確認しておきましょう。

ポジションを持つだけで口座残高が減少する

XMのゼロ口座では、ポジションを持つだけで口座残高が減少するため、取引手数料の計上タイミングに注意が必要です。

ゼロ口座ではスプレッドが極めて狭い代わりに、取引ごとに手数料が発生します。

MT4の場合、ポジションを開いた瞬間に往復分の手数料（1ロットあたり10ドル）が前払いとして差し引かれます。

どちらのプラットフォームでも、取引履歴に「手数料」として表示されるため、証拠金維持率の管理を誤らないよう確認を怠らないことが大切です。

適切な取引銘柄名を選択する

XMのゼロ口座を利用する際は、適切な取引銘柄名を選択することが正確な注文の第一歩です。

ゼロ口座ではMT4・MT5上の銘柄名が他の口座タイプと異なり、通貨ペアの末尾にピリオド（.）が付いたシンボルを使用します。

一方で、「USDJPY」（ピリオドなし）はスタンダード口座用のため、ゼロ口座で選択するとエラーになります。

また、自動売買（EA）を利用する場合も同様に、シンボル設定にピリオドを含める必要があります。

正しい銘柄を選ぶだけで、発注ミスやEAの動作不良を防ぎ、スムーズな取引が行えます。

スプレッドの変動に注意する

XMのゼロ口座を利用する際は、ロスカットを避けるためにも、スプレッドの変動に警戒することが欠かせません。

ゼロ口座は平常時にスプレッドが極めて狭い反面、流動性が低下すると一気に広がる傾向があります。

ハイレバレッジで証拠金ギリギリのポジションを持っている場合、スプレッド拡大だけでロスカットに近づく危険もあります。

ゼロ口座だからといって常に超狭スプレッドが維持されるわけではないため、相場が落ち着くタイミングを見極めてエントリーすることが重要です。

仮想通貨や特殊CFDは取引できない

XMのゼロ口座を利用する際は、仮想通貨や特殊CFDが取引できない点を理解しておく必要があります。

ゼロ口座ではビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨CFDに加え、プラチナやパラジウムといった特殊コモディティも対象外です。

これらは価格変動が大きく、超低スプレッドの環境ではリスク管理が難しいため、ゼロ口座での提供は行われていません。

仮想通貨をレバレッジ取引したい場合は、スタンダード口座やマイクロ口座、またはKIWAMI極口座を利用しましょう。

XMのゼロ口座に関するよくある質問と回答

XMのゼロ口座について初心者の方から寄せられがちな疑問をQ&A形式でまとめます。

まとめ

XMのゼロ口座は、低スプレッドと高い約定力を求めるトレーダーに最適な環境を提供しています。

取引手数料が発生する代わりに、スプレッドが極めて狭くコストを抑えたトレードが可能なため、短期売買をメインにする人にとって、大きな魅力があります。

一方で、ボーナスが対象外になる点や、手数料の影響で少額取引にはやや不向きな側面もあります。

低スプレッドで取引したい方は、XMでゼロ口座を開設してみてはいかがでしょうか。