XMの年間取引報告書の見方・ダウンロード方法を解説

XM(XMTrading)の年間取引報告書は、確定申告や税務処理に必要な重要書類です。

XMで取引を行った利益や損失を正確に把握するために欠かせませんが、初めて利用する方はダウンロード方法や見方に戸惑うかもしれません。

実際、難しい言葉が並ぶため、どこを確認すればいいのか分かりにくいと感じる人も多いでしょう。

本記事では、XMの年間取引報告書の表示・ダウンロード方法から、各項目の見方、印刷・PDF保存の手順まで詳しく解説していきます。

XMの年間取引報告書とは？

XMの年間取引報告書とは、1月1日から12月31日までの1年間に行われたすべての取引をまとめた公式レポートです。

決済損益やスワップ、ボーナス受取額、手数料などが一覧で確認でき、自分の年間成績を整理する際に役立ちます。

英語では「Annual Trading Report」と呼ばれ、XMのマイページやMT4/MT5から簡単にダウンロード可能です。

区分	確定申告が必要となる年間利益額
給与所得者（会社員など）	20万円を超える場合
非給与所得者（主婦・学生など）	48万円を超える場合

年間取引報告書は、確定申告の際に税務署から取引明細を求められた場合に提出できる重要書類です。

また、自分のトレードを客観的に振り返る資料としても有用で、翌年の戦略づくりにも活かせます。

XMの年間取引報告書を表示・ダウンロードする方法

XMでは年間取引報告書を表示・ダウンロードする方法が2通りあります。

ひとつはXMの会員ページ（マイページ）からダウンロードする方法、もうひとつは取引プラットフォームであるMT4/MT5上で保存する方法です。

XMの会員ページから年間取引報告書をダウンロードする方法

XMでは、公式サイトの会員ページから年間取引報告書を簡単に取得できます。

専用ソフトを使う必要がなく、ブラウザ上で完結するため初心者にも扱いやすい方法です。

ここではPC版を例に手順を紹介します（スマホも基本的に同様です）。

指定期間内の取引履歴が一覧で表示され、HTML形式のファイルが保存されます。

スマートフォンでも同様に操作できますが、ファイルの整理や印刷を考えるとPCでの操作がより便利です。

MT4/MT5から年間取引報告書をダウンロードする方法

XMの年間取引報告書は、取引プラットフォームであるMT4やMT5上からも出力できます。

ブラウザを使わずに直接取引ソフトからレポートを保存できるため、分析や確定申告の準備に便利です。

特にMT5ではExcel形式で保存できる点がメリットです。

MT4ではHTML形式での保存、MT5ではHTMLまたはExcel形式（.xlsx）での保存が可能です。

保存したレポートにはすべての取引履歴と損益の詳細が記録されており、確定申告用の資料としてもそのまま活用できます。

XMの年間取引報告書の見方

XMの年間取引報告書はすべて英語表記のため、初めて見ると項目名に戸惑うかもしれません。

しかし構成自体はシンプルで、大きく2つのセクションに分かれています。

Closed Transactions（決済済み取引一覧）

XMの年間取引報告書にある「Closed Transactions」欄には、期間中に決済が完了したすべての取引が一覧で表示されます。

1行が1トレードに対応しており、エントリーから決済までの詳細が確認できます。

各列の意味を理解しておくと、どの取引で利益または損失が出たかを正確に把握できるようになります。

項目（英語）	内容（日本語）
Ticket	取引番号（各トレードごとのユニークID）
Open Time	エントリー日時（ポジションを持った時間）
Type	取引種別：Buy＝買い、Sell＝売り
Size	取引数量（ロット数）
Item	銘柄名（例：USDJPY、XAUUSDなど）
Price	エントリー価格
S/L	損切り設定値（ストップロス）
T/P	利確設定値（テイクプロフィット）
Close Time	決済日時
Close Price	決済価格
Commission	手数料
R/O Swap	スワップポイント（保有中に発生した金利差）
Trade P/L	各取引の確定損益

この一覧を見れば、いつどの銘柄をどのロット数で取引し、結果としていくらの損益が出たのかが一目で分かります。

未決済のポジションは「Open Trades」欄に表示され、決済関連の項目は空欄となります。

Account Summary（口座サマリー）

XMの年間取引報告書の下部にある「Account Summary（口座サマリー）」には、指定期間内の損益や口座残高、ボーナス残高などの要約情報がまとめられています。

このセクションを見ることで、トレード全体の成果を一目で把握できます。

項目（英語）	内容（日本語）
Closed Trade P/L	決済済み取引の損益合計（期間内の確定損益）
Deposit / Withdrawal	入出金の合計（入金額と出金額の総和）
Balance	期間末時点の口座残高（含み損益を除く純資産）
Floating P/L	含み損益（保有中ポジションの評価損益）
Total Credit Facility	ボーナス残高（付与クレジットの合計）
Equity	有効証拠金＝残高＋含み損益
Margin Requirement	必要証拠金（保有ポジションに必要な証拠金の総額）
Available Margin	余剰証拠金（追加取引に利用できる証拠金の余力）

これは期間中に決済されたすべての取引の最終的な損益を示しており、確定申告ではこの金額をFX取引による所得（雑所得）として申告します。

未決済ポジションによる含み益・含み損は課税対象外のため、申告時は必ず決済済み損益のみを確認しましょう。

XMの年間取引報告書を印刷・PDF保存する方法

XMで取得した年間取引報告書を紙で印刷する方法やPDFとして保存する方法を説明します。

基本的には、前セクションでダウンロードしたHTMLまたはExcelファイルを開いて印刷コマンドを実行するだけです。

PCで印刷・PDF保存する方法

XMの年間取引報告書は、ダウンロードしたファイル形式によって開くアプリが異なります。

HTML形式ならブラウザで、Excel形式ならExcelで開いて内容を確認しましょう。

印刷する場合は用紙サイズや部数を設定して実行し、プリンタがないときはコンビニのネットプリントを利用すれば手軽に出力できます。

スマホで印刷・PDF保存する方法

XMの年間取引報告書は、スマートフォンからでも印刷やPDF保存が可能です。

iPhone・Androidともに、標準機能を使えば特別なアプリを入れなくても操作できます。

プリンタがない場合は「PDFに保存」を選び、コンビニのアプリにアップロードして印刷する方法も便利です。

XMの年間取引報告書に関するよくある質問と回答

最後に、XMの年間取引報告書にまつわる素朴な疑問や注意点をQ&A形式で整理します。

まとめ

XMの年間取引報告書は、会員ページやMT4/MT5から簡単に取得できるだけでなく、確定申告のときはもちろん自分のトレードを振り返るためにも欠かせない資料です。

海外FXで利益が出ている方は特に、税金の知識を身につけておくと後々慌てずに済みますし、日頃から報告書の存在を意識しておいて損はありません。

最初のうちは税金のことまで気が回らないものです。

でも年間の取引結果を定期的に確認する習慣をつけておくと、節税対策やトレード手法の改善にもつながります。

XMの口座をまだお持ちでない方は、年間取引報告書を活用した計画的なトレードを始めるためにも、ぜひこの機会に登録を検討してみてはいかがでしょうか。